U:材料と方法

1.観察試料

観察に用いた標本は、岡山理科大学自然科学所蒜山分室(HIRU)、広島大学(HIRO)、立石幸敏氏個人標本庫(Herb. of Y. Tateishi)に保管されているものを使用した。
 試料は、日本産ヒラゴケ属10種のうち、日本で凾つけた個体が見つかっていないN. polycladaを除く9種を観察した。
 表1に学名、和名、標本データー(標本産地、標本番号)、凾フ観察数、※SEMサンプルNo.を順に記す。

 (※SEMサンプルNo.とは、走査型電子顕微鏡観察用の試料台に付けた番号を示す。)

2.観察方法

観察方法は、乾燥標本から取り出した凾無処理のまま走査型電子顕微鏡観察用の試料台にカーボン両面テープで接着させた。日本電子製のJFC1100で、金イオンコーティングを行い、日本電子製の走査型電子顕微鏡(JSM T330A)で観察した。また、剋蕪燒ハは、剋賦O面観察後、その凾剃刀で縦に切断し、再度、金イオンコーティングを行い観察した。

観察部位

観察した部位は、剋舞S体、外剋浮ニ内剋浮フそれぞれで、上部、中部、下部、側面及び裏面を観察した。

なお、剋封\面構造、乳頭の形状に関する用語は、西村・能口(1991)に同じである。(模式図)

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